報告書一部抜粋
報告書
標題:異能の鬼 仮称「沼鬼」討伐報告
標題の件につき、下記の通りご報告いたします。
任務担当:・竈門炭治郎
任務内容:連続少女失踪事件についての調査
状況説明
竈門炭治郎と合流後、監督指導の任について説明、情報収集。
竈門炭治郎の特殊技能、鋭敏嗅覚により鬼の足跡の発見。
失踪事件の被害者、里子の婚約者和巳と接触。
異能の鬼:仮称「沼鬼」と遭遇、討伐。
異能の鬼:仮称「沼鬼」
三体に分裂、血鬼術「沼」を用いて地面、壁から移動。少しの隙間があれば沼ごと移動可能。
沼の中に引きずり込んで少女を誘拐、食害していたものと思われる。
食害したのはいずれも十六歳の少女。髪飾りを蒐集するなど、決まった対象への過剰な執着が見受けられた。
分裂したうち二体を、一体を竈門炭治郎が討伐。
竈門禰豆子についての所見
拐われていた少女の奪還に成功後、任務中は和巳・少女の守護に当たる。
人を喰う兆候、食欲にかられるそぶりは見受けられず。
育手・鱗滝左近次の催眠が極めて有効だったと思われる。
竈門炭治郎についての所見
討伐後、禰豆子について申告あり。
緊急報告書
標題:鬼舞辻無惨との接触を報告
標題の件につき、下記の通りご報告いたします。
任務担当:・竈門炭治郎
任務内容:鬼の目撃情報に基づく調査(浅草)
状況説明
竈門炭治郎の特殊技能、鋭敏嗅覚により鬼舞辻無惨の存在を感知、接触。
浅草目抜き通りにて鬼舞辻無惨、一般男性を鬼化、逃亡。
、同行していた妻子(人間)の足跡を鼠に追跡させる。
翌日朝、鼠の死亡を確認
鬼舞辻無惨
20代後半、長身の男性。洋装。人相書きを別紙に添付、参照されたし。
上流階級の人間と思しき妻子を連れていた。
緊急報告書
標題:“逃れ者”珠世、愈史郎との接触についての報告
標題の件につき、下記の通りご報告いたします。
任務担当:・竈門炭治郎
任務内容:鬼の目撃情報に基づく調査(浅草)
状況説明
鬼化した一般男性を目抜き通りから人通りの少ない裏道に移動。
鬼殺に当たる際に珠世、愈史郎と接触。
一般男性を人に戻せる方法があると『鬼を人に戻す薬の開発』『食人衝動の軽化』について提案され交渉に応ず。
異能の鬼:“逃れ者” 珠世
鬼舞辻無惨と敵対関係にあること、鬼舞辻無惨の“呪い”を外していることを自称。
自身の体を改造し食人衝動を軽くしており、人間の血を少量口にすることで生命活動を維持。
鬼舞辻無惨の名を口にしても死亡しないため、偽証はないと判断。
血鬼術を目撃すること叶わず。鬼に対して自白を促すことができる旨、人間には有害な方法とのこと述す。
医学の知識あり。『鬼を人に戻す薬の開発』のために強力な鬼の血液、および禰豆子の血液を欲している。
竈門炭治郎、これを承諾。
警戒心強し。鬼舞辻無惨からも“逃れ者”として追われていた。
異能の鬼:愈史郎
余命いくばくもないところを珠世が許可を得て鬼にしたと述す。
珠世よりも少量の血で生命維持が可能。
視界に関する血鬼術の使用。
建物、人の気配、匂いを隠せる“目隠しの術”、他者への視覚貸与を確認。
珠世、愈史郎についての所見
珠世は鬼舞辻無惨の抹殺を悲願としている鬼であること間違いなし。強い殺意が見受けられた。
愈史郎の他にも鬼化を試みているが鬼として従えているのは彼一人。(鬼化の成功率が低い?)
『鬼を人に戻す薬の開発』は十二鬼月・鬼舞辻をはじめとした強力な鬼の弱体化に有効な術であると見て
珠世、愈史郎両名を鬼殺対象とするのは様子を見るべきと判断。
拠点を移すことを口にしていた。おそらく牽制の意図あり。
愈史郎の血鬼術の質を考えると居場所の特定は困難。
鬼化した男性を連れての移動のため、座敷牢等の用意が必須と思われる。参考まで。
報告書
標題:異能の鬼 矢琶羽・朱紗丸討伐報告
標題の件につき、下記の通りご報告いたします。
任務担当:・竈門炭治郎
任務内容:鬼の目撃情報に基づく調査(浅草)
状況説明
『鬼を人に戻す薬の開発』についての交渉の最中、異能の鬼 矢琶羽・朱紗丸の襲撃を受ける。
矢琶羽を竈門炭治郎が、朱紗丸をが討伐。
異能の鬼:矢琶羽
男の鬼。物の軌道を不可視の“矢印”のようなものを使って操作する能力。
人の足跡を辿る探知、探査能力も有していたと思われる。
異能の鬼:朱紗丸
女の鬼。鞠を複数作り出す血鬼術。腕力、脚力が著しく強化されており、
鞠の威力は建物を破壊するほど。
矢琶羽・朱紗丸についての所見
自らを十二鬼月と名乗るも、眼球に数字なし。
竈門炭治郎への追っ手として鬼舞辻から放たれた刺客だと自称。
鬼舞辻へ忠誠心の高い鬼ならば徒党を組む可能性があると珠世が示唆。前例として参考にされたし。
竈門禰豆子についての所見
原因不明ながら身体能力の強化が見受けられる。
竈門炭治郎についての所見
矢琶羽の攻撃を受け肋骨を損傷。