幽霊と海中航行


サニー号は海中を進む。
海面は今やはるか頭上だ。
魚たちが素知らぬ顔でサニー号のそばを通り抜けるのを、は息を飲んで見送った。

「すごいわ・・・。本当に海の中を進んでいるのね」
「人の住む世界が遠のく感じ・・・ドキドキする・・・!」

思わず圧倒されるような光景である。

「ちゃ、ちゃんと地上に戻れんのか、おれたち、
 いや、こ、怖いわけじゃねェんだけど・・・!」

ウソップに頷いて、は目を細めた。

「そうね。・・・綺麗だけど、怖いわ」
「だから怖くねェって!いや、まァ、・・・確かにちょっとは・・・」
「あ、あれ見て、ウソップ!」
「お前はお前で人の話ちゃんと聞けよな! ってすげェ・・・!」

が指差した先には巨大な木の根が何本も乱立している。
ところどころ海藻に覆われたそれは圧倒的な存在感を持って一味を出迎えた。
柱のようにそびえ立つのはヤルキマングローブの根である。
この木の根がシャボンディ諸島を支えているのだ。

海中航行ではとにかく自然の美しさに圧倒され、息を飲むばかりだった。
特に能力者というだけあって、普段海の中を泳げもしないルフィはそれはもう大はしゃぎだ。
魚を掴もうとシャボンに飛びつき、ゾロもつられるように刀を抜いた。

慌てるのは慎重派のウソップやチョッパーたちである。
そもそも、シャボン玉が割れない保証はどこにもない。
鉄拳制裁をルフィらに食らわせていた。

「シャボン玉割れたらどうすんだよっ!!!
 しばくぞコンニャロー!!!」

殴られて甲板に倒れ伏したルフィとゾロに、サンジはため息をこぼす。

「ほんとこいつらには落ち着きってもんが足りねェよ。
 ナミさん、奴らがバカやらねェうちに、注意事項なんかを、」

サンジはコーティング船についてナミに聞こうと声をかける。

「そうね!サンジくん、みんなにも説明を・・・」

しかしナミと目が合うや否や鼻血を吹き出して
シャボンを通り抜けてしまった。

「あああー!生身の美女ー!!!」

「おい、てめェ落ち着きがねェとかどの口で言いやがる!」
「うわ、シャボンから出たぞあいつ!!!」
「サンジー!!!帰ってこーい!!!」

慌ててルフィがサンジの腕を掴み、なんとか船へと引き戻したが、
サンジは仲間と再会してからこれで二度目の流血沙汰である。

「サンジったら・・・さっきもかなりの量の血を流してたけど、大丈夫かしら?」

は腕を組んでチョッパーに声をかける。
チョッパーは輸血を始めているが、困ったようにため息をこぼしていた。

「輸血すれば平気だ!
 でも”魚人島”では献血してもらわねェと・・・。
 サンジの血液型結構珍しいやつなんだよ、
 魚人や人魚は、人間と血液同じなのかな?」

「私はその辺りの事情は明るくないからわからないわね・・・。
 でも、魚人島は海賊たちの休憩所とも言われているのでしょう?
 人間もきっといるはずだと思うけど」

は、そこで思い出したのか胸の前で手を叩いた。

「・・・あ、そうだ!後で話すけれど、
 私からも血液を採取できると思うわ!
 自分の血液型、わからないから教えて欲しいの!」
「ええ!?お前幽霊なのに!?」

チョッパーは宙に浮かぶの腕を、驚いた様子でまじまじと眺めた。

「注射針・・・刺さるのか・・・?」

サンジが比較的落ち着いたところで、ロビンが口を開く。

「――シャボンディ諸島のシャボン玉と、基本的な特性は変わらないのね?」

ロビンがナミに問いかけると、ナミは頷いてみせた。

「そう!ある程度は伸びて、それ以上は突き抜ける。
 やろうと思えば海獣に向けて銃や大砲を撃ち込んでもシャボンは割れないんだって!」

「滅多なことじゃ割れないのか、ひとまずは安心だ!
 逆に、何があると割れるんだ?」

ウソップの問いかけにナミが言うことには、
一度に多数の穴が開くパターン、
例えば海獣や海王類の牙で噛まれた場合。
そして船そのものが壊れたパターンの2つが危険なのだそうだ。
海の生物と障害物に気をつければ大体は大丈夫らしい。

ただ、レイリーのメモには最後にこう付け加えられていた。

『魚人島を目指す船は到達前に7割沈没するので注意』

「何が起きるんだよォーーー!!!」

恐怖に怯えるチョッパーとウソップをよそに、
ルフィとゾロはまた性懲りもなく魚を取ろうとしていた。
それも、ナミの注意事項にもあったシャボンに多数の穴が開きかねない方法でだ。
これにはチョッパーとウソップが再び怒りの鉄槌を下している。

流石に懲りたのか、魚を捕らえることを諦め、
ルフィはたんこぶを作った頭のまま腹を鳴らし、
背負っていた巨大なリュックサックから弁当を取り出した。

「サンジもああだし、みんなメシにしようぜー!」

ナミによれば船もしばらく安定しているようだ。
食事休憩にはぴったりの塩梅である。

各々に食料が行き渡った中、フランキーが「全員に話しておかなきゃならねェことがある」と切り出した。

「そもそもだ、シャボンディ諸島でサニー号が無事だったのには訳がある」

島に残されたサウザンド・サニー号。
戦争の後始末に追われ、そして”内輪揉め”で混乱した海軍は
その存在を見過ごしてきたが、1年前、重い腰を上げたのだと言う。
それを知り、麦わらの一味に恩義を感じていたハチとデュバルは海軍に立ち向かったが、
ついには重傷を負い、引かざるを得なくなったようだ。

「え?じゃあ、今日まで船が無事だったのは?」
「戦士がもう一人、居たからだ」

フランキーは告げる。

「2年前、俺たちを散り散りにすっ飛ばした張本人、
 ”王下七武海”の大男、バーソロミュー・くま!!」
「!?」

フランキーがサニー号の元にたどり着いた時には、満身創痍のくまがまだそこに残って居たらしい。
そして、フランキーがきたことを見届け、傷ひとつないサニー号を残してその場を去った。

「あいつは革命軍の幹部であること、
 おれたちを逃がしたいことをレイリーに戦いの最中打ち明けたそうだ。
 おめぇらも薄々感づいてたと思うが、くまは、おれたちを助けようと動いてたんだ!」

実はにも思うところがあった。
一人だけビブルカードを持って居ないがゾロと同じ島に飛ばされたのは、
くまの配慮だったのではないかと思っていたのだ。
そして、ミホークが根城としているシッケアールにゾロを送ったのも、意図があったのかもしれないと。

「そしておれたちが島から消えた後、
 レイリーを訪ねたくまさんの言うことにゃあ・・・」

くまは革命軍という反政府の立場にもかかわらず、
政府側である海軍と人間兵器”サイボーグ”となる契約をしていたらしい。
人体実験を受け、その果てに人格を奪われると言う、一方的な契約だ。

だが、その見返りともいうべき”約束”を、くまは改造の執刀医、Dr.ベガパンクと交わしていた。
一つだけ、自分の望みを”任務”として設定できるようにすること。

例え望みを叶えたとしても確かめる術も残らない、無茶苦茶な願いである。
だが、ベガパンクは確かにくまとの約束を守った。
ただし。

「やり方がメチャクチャすぎる。
 なぜおれたちにそこまで・・・?」

酒瓶を煽りながらも、怪訝そうな顔をするゾロに、も口元に手を当てて同意した。

「そうねぇ、くまさんと会ったのはスリラーバークが最初なのでしょう?
 なのに、自分の意思を失ってでも、私たちを守ろうとする理由が何かあったのかしら?」

「”革命軍”と”縁”とくりゃ、おれにはルフィの親父が革命軍のボスだって事しか思いつかねェな」
「おれ、父ちゃんのことよく知らねェもん。
 でも、”くまみてェな奴”やっぱいい奴だったのかー」

ルフィもくまにはなんとなく思うところがあったらしい。
フランキーは頷いた。

「実際、この2年間はおれたちにとって意味のある2年間だった。
 意図してたかどうかは、もうわからねェが、
 おれたちの成長があの男のおかげだってことは間違いねェ・・・!
 つまり、バーソロミュー・くまがこの一味にとって、”大恩人”だってことだ」

そして、フランキーは声色を落とした。

「そして、もし、また次に出会うことができても、くまは心なき”人間兵器”・・・!」

が悲しげに眉を下げた。
シッケアール王国で、ミホークやペローナと出会わなければ、
は自分が悪魔の実の能力者であることに気づくのが遅れたかもしれない。
未だに物に触れられなかったかもしれないのだ。

「お礼を言っても、通じるかどうかわからないのね・・・、
 それどころか、敵に回る可能性も・・・」
「――いつか、くまの真意がわかればいいんだがな」

ゾロもミホークとの修行については実りあるものになったらしく、そんな言葉を呟いていた。
フランキーの伝えたい話は一通り終わったらしい。

そこでがパッと右手を上げた。

「はい!私からもちょっとよろしいかしら!」
「ん?なんだよ急に」

ウソップが突然溌剌としだしたに眉を上げた。

「自己紹介をさせてちょうだい!この2年で私、自分の名前を思い出したの!」

「お!なんだよ、良かったじゃねェか!」
「幽霊って呼ぶのもなんか変な感じだったもんなー!」

フランキーとルフィも喜んでいる様子だ。
は照れたように頭をかいた。

「あ、ブルックとゾロは知ってるから退屈かもしれないけど」

気絶から回復して体を起こしたサンジがの発言に怪訝そうにゾロを睨む。

「ブルックはともかくなんでこいつが・・・?」
「最初は同じ島に飛ばされたからだよ」

ゾロが答えると、サンジは衝撃を受けたようだった。

「なんだと・・・!?」

サンジの背後にメラメラと幻の炎が見える。
今、サンジは怒りに燃えていた。

「女ヶ島に居たルフィと言い、幽霊のお嬢さんと同じ島に飛ばされたアホ剣士と言い・・・!
 なんだこの差は!!!おれがこの2年どこに居たと思ってんだ!!!
 くまの野郎、どんな差別だ!?」

「おい、起き抜けでアホやってるコックは無視して良いぞ」

ゾロはサンジに付き合う気がないらしくに顎をしゃくって見せた。
は苦笑して咳払いをする。

「ではお言葉に甘えまして・・・。
 記憶喪失で幽霊なのも変わらないけれど、
 私の名前、と言うの。
 2年前のシャボンディ諸島で、くまさんに飛ばされる間際、
 誰かが私の名前を呼んで、思い出したのよ」

「!」

つまり2年前、の関係者がシャボンディ諸島に居たのだ。
記憶を失くしたのことを知っている、誰かが。

「あれ? それ、どっかでおれ聞いた名前だな・・・」

ルフィがこめかみに指を当ててうなりだした。

「そう!ルフィは覚えているかもしれないと思って!
 私が飛ばされる間際、周りに誰かいなかった?」

ルフィに詰め寄っただが、ルフィはしばらく考えた後頭を振った。

「ンンン〜・・・、そういや、誰かが走ってった気もするけど、
 悪い!覚えてねェ!」
「・・・いえ、無理を言ってごめんなさい。多分縁がなかったのね」

はそれから自分が悪魔の実の能力者であること、
思い出した記憶のこと、修行の結果身につけた力の数々を話して聞かせた。

「これでこの船には能力者が5人も居るってことになるのか。
 ・・・にしても、波乱万丈だな、お前」

病気だった上に、自殺を強要されていたらしいに、
ウソップがしみじみと呟く。

「ウフフフフッ、まあね」

しかしには気にするそぶりはない。
いつの間に夜空のような色合いに変わった海を見上げ、目を細めて見せた。

「もうどれくらい潜ったかしらね」

「受光層を抜けて薄明層も終わりってとこだな。1000メートルは超えただろう」
「静かね・・・潜水艇とは全く違う気分。
 まるで空を飛んでいるよう・・・」

フランキーとロビンがつられるように外を眺めた。

航海の初めとはまた違う、それなりに大型の海の生き物たちが目立つ。
巨大なクジラを見つけてチョッパーやブルック、ルフィらが歓声をあげている。

すると、ウソップが海の生き物とは違う何かに気がついたのか双眼鏡を構えた。

「おいおい、ちょっと待て!6時の方向になんかいるぞ・・・!
 みんな!後ろから船らしき影がこっちに突っ込んでくる!」
「なんだって!?」

一気に一味がざわめきだした、次の瞬間、衝撃が走ったかと思うと、
海賊船がサニー号に体当たりしてくる。

「海賊船だァ!」
「まさかシャボン越しに乗り込んでくる気じゃ・・・!」

しかしナミは海賊の襲撃とは別のことに気をとられていた。
サニー号に追突してきた海賊船を引いていた海牛が、
アーロン一味にいた”モーム”であると気づいたのだ。

「あんた、アーロン一味のモームでしょ!?」
「!?」

その海牛はナミや、サンジ、ルフィらを確認すると
何を思い出したのか怯えたように震えだし、
一目散に逃げ出した。

船に乗り込んだ海賊を一人残して。

刀を抜こうとしていたゾロはそっと刀の鍔を鞘に戻した。
一味の皆は冷静にその男を見守っている。

「さァ挨拶がわりにィ、ガトリングガンをぶっ放せー!!!
 ”麦わらの一味”を全員ブゥチ殺して・・・」

その海賊は誰も自分の命令に答えないことを不思議に思ったらしい。
振り返って確認すると、仲間は誰もおらず、
それどころか船もないことに気がついた様子で唖然としている。

「なんというか・・・お気の毒ね」
「ヨホホホ、まさに!」



船に乗り込んできた海賊はフランキーに捕まり、シャボンの外へ放り出されそうになると
自分が一味を皆殺しにしようとしたことを棚に上げて命乞いを始める。
しまいには土下座までして暫く船に置いてくれと言いだした。

「なんというか・・・”面の皮が厚い”って、こういうことよね」
「ヨホホホ! まさしく!」

「ねえちょっと!さっき船を引いてた海牛、どうしたの?」

ナミが問いかけると、しおらしい態度を見せていた海賊は
ナミを値踏みするような目つきで眺め、いやらしく唇を舐めた。

「おっとォ・・・かーわい子さん〜、アンタァ、”泥棒猫”だなァ〜?」

「何ちゅうゲスな目でウチの美女航海士を見とるんじゃあ!!!」

サンジの蹴りが見事に海賊の顔面に決まる。

「ナミさん!これで大丈・・・ブーーーッ!!!」

再び凄まじい勢いで鼻血を吹き出したサンジにウソップは「めんどくせェ!」と匙を投げた。
チョッパーは写真からのリハビリを検討し始めている。

は海賊のそばに寄って首を傾げて見せた。

「ねぇ、どうして海獣に船を引かせていたの?」
「うォッ!?幽霊!?」

海賊はぎょっとした様子でを見ると、思わず胸の前で十字を切っている。

「・・・あ、あれは、その辺でとっ捕まえた海獣だ。
 ああいうのに船を引かせるのが、上級者の海中航行なのよォ!!」

は海賊の言葉に、軽く目を眇めた。
頭の中に言葉が浮かぶ。

「『海獣は凶暴だが、捕まえれば頭もいいし言うことも聞く、
 海獣同士で喧嘩することも滅多にないから、海獣避けにもちょうどいい』
 ・・・そう言うこと?」

「ああ、なんだ、お前さん知ってて聞いたのかァ?」

海賊が不思議そうに首を捻るのに、は首を横に振る。

「いえ、昔誰かに聞いたことを、思い出したのよ。どうもありがとう」
「ふ〜ん、海獣に船を引かせる・・・ふ〜ん・・・」

ルフィはキョロキョロと辺りを見渡した。

「どっかに海獣いねェかな〜! 
 おい、お前、どうやって海獣捕まえたのか教えろよー!」
「はァ?おい、つつくなァ!」

結局縛られた海賊にルフィは絡みに行っている。
どうやら海獣に船を引かせると言う方法はルフィのお気に召したらしい。
なんだか嫌な予感がするわ、と腕をさすったナミを見て、はクスクス笑っていた。



いくつかのトラブルを乗り越えたサニー号はいよいよ深海へと向かおうとしていた。
暗い未知の海流はまるで巨大な滝のような様相を見せている。
底が見えず、真っ暗な下を見て、はゴクリと唾を飲み込んだ。

「すごい・・・!それに、なんて速度の海流!」
「あんな速度じゃ海底にたたきつけられて死ぬぞ!?」

ウソップが震え上がるのも無理はない。

「船の心配ならいらねェよ!サニー号の強度は折り紙つきだ!」

フランキーがどんと構えろ!と胸を張っているが、
そこに水を差すように、捕虜の海賊が慌てた様子で声を上げた。

「おい!!麦わらの一味!!
 すぐに引き返せ、やべェぞ!!!」
「何だ・・・そういや居たな、てめェ」

ゾロの気のない言葉にもかまわず、
海賊は下をよく見るように一味へ促した。

「アレがここに住みついているなんて聞いた事がねェ!
 "殺戮に飽きる事を知らず、船を狙って大海原を駆け巡る悪魔”!!
 "人間の敵”!!!」

が甲板の縁から見たものはサニー号の何十倍もの大きさの巨大な蛸だった。
その腕の太さたるや、ゆうに数百メートルを超えている。

「クラーケンだァ!!!」

伝承、伝説の怪物である。
だが、は思わず恐怖を忘れ、その巨大な蛸に見入っていた。

「素晴らしい・・・!」
「えぇ!?何が!?」

思わずぎょっとした様子を見せるチョッパーに、
は胸の前で手を組んだ。

「潜水艦”ノーチラス号”を飲み込んだ大渦”メイルストローム”を巻き起こしたと言う怪物!
 本当の、本当に、実在していたのね・・・!」

その目は感激と感動で煌めいているように見えた。

「感動してる場合かよ!見るならあいつの腕を見ろ!
 船を何隻も握りつぶしてるだろうが!!!」

「そうね・・・、あれだけの巨大な腕なら、本当に何もかもを飲み込む大渦を作り出せるわね。
 ああ、『事実は小説より奇なり』・・・!」
「ダメだ・・・の奴完全に自分の世界だ・・・!」

ウソップに突っ込まれてもはうっとりと蛸を見つめるばかりである。

海賊がルフィに向かって逃げろ、やり過ごせ、と散々に忠告するが、
ルフィは実に晴れやかな笑顔で宣言した。

「いいこと考えたんだ、おれ。あいつを手懐けよう!!!」

「どいつもこいつもおバカさんなんじゃねェのォ?!」

怪物を見て陶酔する幽霊。怪物を手懐けようとする船長を見て、
思わず海賊が叫んだ言葉に、今ばかりはウソップやチョッパーも同意できそうな気分だった。